賃貸か、売買か
こんにちは!
売買部の佐々井です。
9月も中盤に差し掛かり、急に朝晩涼しくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ福岡の三大祭のひとつ、放生会ですね。ずっと「ほうじょうえ」だと思っていましたが、最近「ほうじょうや」だと知りました。惜しい。
私のインドア具合はうっすらお察しの方もいらっしゃるかと存じますが、折角福岡に住んでおりますので、とにかく人が集まると聞くこのお祭りに、覚悟して一度行ってみたいなと…思っております!
さて、今回は最近実際にあったお客様からのご相談をご紹介します。
先日、法人のお客様から「外国籍社員の寮として、一棟アパートを購入したい」というご相談をいただきました。
お話を伺っていると、もともとは購入ではなく、賃貸で社員寮を探されていたそうです。
ところが、法人契約ができる物件自体はあっても、外国籍の方の入居についてオーナー様ごとに条件が異なり、なかなか希望に合う物件が見つからない。
「それならいっそ自社がオーナーになろう!」ということで、ご購入を検討されることとなりました。
単純に「会社の近く」というだけではなく、社員の方が実際に生活することを考えて、いくつか条件を整理しました。
まず、会社から最寄り駅までは徒歩で約20分。そして、通勤は基本的に徒歩か自転車を想定されています。
そのため、「駅から徒歩○分」という一般的な物件探しとは少し違い、会社から自転車で15~20分程度で通える範囲が一つの目安になりました。
ここで改めて感じたのが、物件探しは「距離」だけでは決まらないということです。
例えば、地図上では会社から2kmしか離れていなくても、実際に自転車で走ってみると坂道が多かったり、交通量の多い道路を通らなければならなかったり。
逆に、少し距離があっても、走りやすい道や生活に便利な場所だったりします。
しかも今回のエリアは、どちらかというと車社会。
「駅から近いから便利!」というより、「自転車で無理なく通えるか」「日常生活に必要なものが近くにあるか」といった視点が重要になります。
不動産を探していると、ついつい「駅徒歩●分」「築●年」「利回り●%」など、数字で比較できる条件に目が行きがちです。
もちろん、数字は物件を比較する上でとても大切です。ただ、今回のように「実際にそこで暮らす人」が先に決まっている場合は、それだけでは判断できません。
通勤しやすいか。
買い物はしやすいか。
自転車で生活できるか。
そして、一棟アパートを購入するとなると、もちろん投資としての収支や将来的な資産価値なども考える必要があります。
「社員寮だから、とにかく安い物件を買えばいい」というわけでもありません。
せっかく購入するのであれば、社員の方にとって暮らしやすく、会社にとっても長く活用できる物件であることが理想です。
今回のご相談を受けて、あらためて「物件を売る」という仕事は、物件そのものだけを見ていてはいけないなと感じました。
同じ一棟アパートでも、投資目的で購入する方と、社員寮として購入する法人様では、見るポイントががらりと変わります。
「誰が、何のために、その物件を使うのか」、それを考えることで、お客様に寄り添うご提案が生まれるのだと思います。
何より、最初は「賃貸で探していた」というお客様が、「購入する」という選択肢に方向転換されたこと自体、今回のご相談の大きなポイントでした。
不動産には、「借りる」「買う」のどちらが正解ということはありません。
お客様のご状況や目的、将来的な使い方によって、適した選択肢は変わります。
単に「この物件はいかがですか?」と物件をご紹介するだけではなく、お客様がなぜその物件を必要としているのか、購入後にどう活用されるのか、そういったご状況もお伺いしながらご提案できればと思います。
実際のお客様のご相談を通して、少しでも同じお悩みをお持ちの方のご参考になれば幸いです。
それでは、今月もどうぞよろしくお願いいたします!

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